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AirPods Max 実機レビュー|使って感じたメリット・デメリット【評価】

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AirPods Maxを実機レビュー!どうも、ちえほんです。TwitterYouTubeもやってます。

Apple(アップル)のノイズキャンセリング機能を搭載したワイヤレスヘッドホン「AirPods Max」。装着したまま違和感なく周りの音が取り込める「外部音取り込みモード」や映画館にいるようなサラウンドサウンド体験が楽しめる「空間オーディオ」にも対応、価格は67,980円(税込)です。

AirPodsシリーズの特徴でもあるスムーズなApple製品との連携も魅力的。今回は、そんなAirPods Maxを実際に使って感じた良いところ、悪いところについて、すべて正直にお伝えしてきます。

個人的なAirPods Maxの評価は下記のとおりです。

デザイン ★★★★☆
フィット感 ★★★★★
重さ ★★★☆☆
使い勝手 ★★★★★
音質 ★★★★★
音漏れ防止 ★★★★★
個人的な満足度 ★★★★☆

本記事では、Apple初のワイヤレスヘッドホン「AirPods Max」のデザイン外観、使って感じたメリット・デメリット(良いところ、悪いところ)、口コミ・評判などを含め使用感レビューをして評価していきます。

AirPods Maxのデザイン外観をレビュー

AirPods Maxのデザイン外観をチェックしておきましょう。

パッケージは上記のとおりです。想像していたよりも大きな箱に入っていて、正面にはAirPods Maxが描かれています。

AirPods Max本体とSmart Case

AirPods Max本体とSmart Case

付属品は、AirPods Max本体、Smart Case、Lightning - USB-Cケーブル、取扱説明書が同梱。ACアダプタは付属しないため別途準備しておきましょう。

まずは、Smart Caseをチェック。開閉はマグネット式になっており、AirPods Max本体をサッと収納できる手軽さは素敵です。

ただし、本体全体を完全に覆うことはできないため、本体に傷などを付けずに持ち運びたい方は注意が必要となっています。

Smart Caseは、AirPods Maxを収納したまま充電が可能です。いくつかヘッドホンを使ってきましたが、ケースに収納したまま充電できるのは初めてで新鮮な感じでした。

AirPods Max本体

それでは、次にAirPods Maxをチェック。Appleらしい大胆なデザインで、これは賛否分かれるだろうなっていう感じがヒシヒシと伝わってくる仕上がりです。

デザインについては好みもあると思いますが、個人的にはWH-1000XM4の方がデザインは好き。ただ、使い心地の良さや長時間装着しても疲れないつけ心地などはAirPods Maxの方が優れていると感じました。

AirPods Maxのカラーは、シルバー、スペースグレイ、スカイブルー、ピンク、グリーンの5色展開。今回購入したのは、スペースグレイです。

イヤーパッドは、マグネット式で簡単に着脱可能でカラーを変えることが可能。イヤーパッド内側に、左右が分かるようにL / Rと刻まれていました。

密閉型のハウジングにアルミニウム素材を採用しています。見た感じは、Apple Watchシリーズのアルミニウム素材に似た感じの質感です。

ヘッドバンドにはシリコン素材を採用。フレーム内側は通気性のあるニットメッシュ素材を使っている影響か、本体の重さを上手く分散できています。決して軽くないAirPods Maxですが、長時間付けていても頭が痛くなってくる感じもなく、個人的には合っていると感じました。

フレームには、高品質のステンレススチールフレームを採用。伸縮アームは少し固めですが、好きな位置でしっかり止まってくれます。

イヤーカップは左右が決まっており、装着すると右側に再生/停止、音量調整などができる「Digital Crown」と「ノイズキャンセリング」や「外部音取り込み」などを切り替えるボタンが側面上部にきます。

「Digital Crown」は回すことで音量の上げ下げが可能。回すと懐かしの"カチカチ"音が聴こえます。クリックホイール搭載のiPodを使ったことがある人であれば、きっと泣けてくるでしょう。

右側側面下部には、Lightning端子を搭載。コネクタの横にはLEDインジケータがあって、Bluetoothペアリングモード時は白点滅、充電中はオレンジ色で点灯するなど、本体がどういう状態なのか判別するのに便利です。

AirPods Maxの重さは約384g、Smart Caseは約134g。装着した時に、重さを感じさせない工夫が施されているので、数値よりも軽い感じがありました。このあたりは個人差もあると思うので、できれば一度長時間利用してみるのが一番おすすめです。

肝心の付け心地については、耳を完全に覆ってくれてフィットする感じがあります。側圧もちょうどよく、耳が痛くなってくるということもなかったです。

イヤーカップは割と大きめで、装着すると耳をすっぽり覆ってくれます。メッシュ生地なので、柔らかく肌触りも悪くないです。また、長時間付けていて熱を持ちにくく、蒸れにくい印象でした。

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AirPods Maxのメリット(良いところ)

AirPods Maxのメリット(良いところ)

AirPods Maxを実際に使ってみて感じたメリットをチェックしていきます。

ココがメリット(良い点)

⭕クリアな音質が素敵!
⭕高速ペアリング!取り外した際の自動停止、再生機能付き
⭕タッチセンサーではなくDigital Crown採用が素晴らしい!
⭕iPhoneユーザーならLightning端子は案外困らない!
⭕一回の充電で最大20時間の再生が可能!バッテリー持ちは問題なし!
⭕ちょうど良いノイキャンと違和感なく喋れる外部音取り込みモードが良い!
⭕イヤーパッドの交換が容易!サードパーティ製にも期待!
⭕長時間付けていていても痛くなりにくい!(耳や頭頂)

以上が、AirPods Maxを使って感じた良いところです。それではいくつかピックアップしてご紹介します。

クリアな音質が素敵!音へのこだわりを感じる仕上がりに!

AirPods Maxの音は非常にクリア、音の厚み含め最高。ワイヤレスイヤホンの限界値ぐらいには来てるんじゃないかという印象です。

Appleらしくどんな曲にも柔軟に合わせてくれて、高音低音どちらもしっかり表現してくれるヘッドホンになっています。

注意すべき点としては、低音が若干強めということ。低音をガッツリ効かせたい人は嬉しいポイントですが、逆に低音強めが苦手な方にとっては合わないとなる可能性もあります。

とはいえ、ノイキャンを効かせても自然な感じで変わらず音を楽しめたり、空間オーディオで立体的な音響を楽しめて個人的にはかなり満足しています。

タッチセンサーではなくDigital Crown採用が素晴らしい!

タッチセンサーではなくDigital Crown採用は素晴らしいと感じました。"回す時のカチカチ音"も感動ものですが、実用性が高すぎました。

新しく登場するワイヤレスイヤホンはタッチセンサーを搭載していることも多いです。タッチセンサー最大の弱点は装着していると、タッチすべき場所が感覚的にしか分からなくなることで、意図しない場面で使いたい機能とは違うものが起動したり、反応しないなど、不便に感じることがあります。

AirPods Maxでは物理的ボタンやDigital Crownのみに対応しているため、タッチセンサー同様に感覚的にはなるものの、より正確な操作を行えます。「あれ?反応しない?」なんてことも一切なく、利用するユーザーがやりたいことを素直に実行できるのは魅力です。

ちょっとしたことではありますが、使ってみると"納得"できる便利さがそこにありました。使うユーザーが困るであろう部分への配慮がしっかりされているワイヤレスヘッドホンです。

ちょうど良いノイキャンと違和感なく喋れる外部音取り込みモードが良い!

AirPods Proを利用している人にとっては、「ノイズキャンセリング機能」や「外部音取り込みモード」に新しさはないかもしれませんが、相変わらず凄いクオリティです。

静寂を一瞬で作り出せるノイキャンは作業に集中したい時に最適。また、AirPods Maxは他社の強力なノイキャンヘッドホンとは違い、打ち消しノイズに違和感がなく疲れにくいのがポイントかなって思っています。

また、装着したまま喋れる「外部音取り込みモード」は相変わらず凄いです。AirPods Maxを付けたまま、自然に周囲の音を拾うことができる上に違和感なく話すことが可能となっています。

しかも、他社と比べても優秀な"マイク性能"は素晴らしい。ノイズがないクリアな声を相手に届けられるのは魅力です。テレワークなどで自宅で通話する方も増えていると思いますが、そういったシーンでも活躍してくれるでしょう。

長時間付けていていても痛くなりにくい!

AirPods Maxは、僕のヘッドホン人生で初めて出会った装着していても、"痛くならないヘッドホン"でした。

今まで様々なヘッドホンを試してきており、大体のものが一時間超装着していると痛みを感じ、疲れて使わなくなり別のものを探すというのを繰り返していました。

AirPods Maxは何故か一時間以上付けても痛みを感じることなく、聴き続けること可能でした。実際、今のこの記事を書きながら2時間つけっぱなしですが、まだまだ余裕で使い続られます。

正直、自分に合うヘッドホンはないんだろうなって諦めていた部分もあったのでなんだか感動モノでした。もちろん、人によって合う合わないは絶対あると思うのでぜひこのあたりは一度試してみるのがおすすめです。

AirPods Maxのデメリット(悪いところ)

AirPods Maxのデメリット(悪いところ)

AirPods Maxを実際に使ってみて感じたデメリットをチェックしていきます。

ココがデメリット(悪い点)

❌デザインは賛否が分かれる!
❌低音が若干強め!低音好きには魅力
❌設計は素晴らしいが物理的に重いのが惜しい!
❌最大の魅力である空間オーディオを楽しめる環境が整っていない
❌価格が高すぎる

以上が、AirPods Maxを使って感じた悪いところです。それではいくつかピックアップしてご紹介します。

設計は素晴らしいが物理的に重いのが惜しい!

AirPods Maxを長時間付けていても痛くなることはなく、最高に魅力的ではあるもののやはり物理的には重いです。

個人差はもちろんあると思いますが、一般的なワイヤレスイヤホンヘッドホンの中では比較的重めな印象のAirPods Max。実際、椿さんに使ってもらうと"重い"という返答が返ってきました。

装着してみると数値よりも軽く感じるものの、長時間利用時はやはり段々重さを感じてきます。購入前に問題ない重さかは、念の為確認しておきましょう。

最大の魅力である空間オーディオを楽しめる環境が整っていない!

AirPods Maxは、映画館にいるようなサラウンドサウンド体験が楽しめる「空間オーディオ」に対応しています。

通常のステレオ再生では左右から音が聴こえますが、空間オーディオは前後左右から音が聴こえてきます。立体的な音響体験が可能となっており、臨場感が桁違いです。

一度体験してしまうと、通常のステレオ再生で映画を観るのは物足りないと感じるぐらい、空間オーディオには素晴らしいものがあります。

空間オーディオ適用時

空間オーディオ適用時

そんな空間オーディオの問題点は、対応アプリの少なさと体感できるコンテンツが圧倒的に足りないことです。現状では、ほぼ「Apple TV+」でしか満足に空間オーディオを体験できず、楽しめるコンテンツも限りなく少ない状態となっています。

個人的には、空間オーディオを通常の音楽再生でも楽しみたい!と感じていますが、現状では動画コンテンツのみで音楽再生では利用できません。

というわけで、AirPods Maxはまだまだ進化する可能性を秘めているものの、現時点では全ての魅力を引き出せないのが非常に残念な点となっています。

価格が高すぎる!気軽に手が出しづらい値段がネック

AirPods Maxは、正直コスパに優れたワイヤレスイヤホンではありません。やはり値段は高すぎる印象を受けます。

もちろん、Appleらしい音の表現、想像以上のつけ心地の良さ、Apple製品との連携など、魅力的な要素も多いです。

また、先程の空間オーディオがすべてのコンテンツで満足に楽しめるようになるのであれば、評価は"確実に変わる"という確信があります。

ただ、現時点ではAirPods Maxの魅力を最大限引き出せておらず、高級なワイヤレスヘッドホンの域を出ていないという感じです。結果、僕の中では"値段については高すぎるのでは?"と感じてしまいました。

AirPods Maxの口コミ・評判をチェック

AirPods Maxの口コミ・評判をチェック

AirPods Maxの口コミ・評判を以下に集めました。順次追加していきますが、椿さんにも実際に使ってもらった感想を書いてもらったので記載しておきます。

椿さん

実は最初ノイズキャンセリングがついていることで側圧が強いことが心配でしたが、ヘッドパーツとイヤーパッドが柔らかいこともあり圧迫感はありませんでした。(特にヘッドパーツの柔らかさには驚いたので、ぜひ触ってみてください。)

人によっては良いは悪いか分かりませんが、ノイズキャンセルも強すぎず、外音取り込みモードもすごく自然で、耳や頭にキーンと来るような圧迫感も感じにくい点が良いところです。ただし重量があるため長時間つけていると顎が疲れてくるのが難点です。

音に関しては付け初めは無難な音で特筆するところがない印象でしたが、使っているうちにどんな曲にも使いやすく、クリアで癖のない音作りが良いと感じるようになりました。私は低音があまり得意ではないのでガンガンするヘッドホンは苦手ですが、うるさすぎず物足りなすぎずといった塩梅(あんばい)で、曲によっても上手く調整されているのかなと感じました。

聴こえ方には2種類あり、通常のステレオと空間オーディオがあります。個人的にはこのヘッドホンが約7万円という高額な理由として、空間オーディオの存在が大部分を占めていると思っています。映画館のような聴こえ方と言えば分かりやすく、頭を動かしても部屋の前中後方にスピーカーを置いたような空間そのものを感じられる素晴らしい聴こえ方をするのです。これがAmazon musicなどにも対応していれば絶賛したいところでしたが、音楽には対応しておらず、対応している映像コンテンツも少ないため、まだこのヘッドホンの真価を活かしきれないのが惜しいところです。

そのため、このAirPodsMaxを使うのに向いているのはAppleの音質で空間オーディオヘッドホンをいち早く体験したい人だと言えるのではないでしょうか。使い心地や製品への丁度良いコスパを求めている身としては、まだ身に余る近い未来にくる機器だと感じました。早く対応するアプリが増えることを祈りたいです。

(※順次ユーザーの声を追記していきます。)

ちえほん
AirPods Maxの口コミどしどしコメントお待ちしています!使った感想をどうぞ正直に書いてください!

AirPods Maxの評価まとめ

AirPods Maxは、Appleの製品とサービスを多く愛用しているユーザーにとっては間違いなく、買って損はないワイヤレスヘッドホンでしょう。個人的には、今までのヘッドホンで一番長時間ストレスがなく使えたヘッドホンということもあって、満足です。

また、一瞬で静寂を作り出せるノイズキャンセリング機能や付けたまま違和感なく周りの音が取り込める「外部音取り込みモード」、まるで映画館で観ているようなサラウンドサウンド体験が楽しめる「空間オーディオ」は非常に魅力的となっています。

個人的なAirPods Maxの評価は下記のとおりです。

デザイン ★★★★☆
フィット感 ★★★★★
重さ ★★★☆☆
使い勝手 ★★★★★
音質 ★★★★★
音漏れ防止 ★★★★★
個人的な満足度 ★★★★☆

AirPods Maxは、上質な音やノイキャンなどの豊富な機能、つけ心地もよく、Digital Crownや物理ボタン採用でユーザーの使い勝手も向上してくれています。

初めて体験した「空間オーディオ」は本当に素晴らしく、最高でした。今後、空間オーディオ対応アプリや映像・音楽コンテンツが増えればAirPods Maxは敵なしでしょう。

もちろん、使ってみて良いところ、悪いところはあります。正直、価格が高いこともあって賛否がハッキリ分かれそうな感じがするワイヤレスヘッドホンです。

大事なのは、どれだけ自分の使いたい目的・環境に合っているかどうかです。使い心地のよいワイヤレスヘッドホンを探している人は、AirPods Maxも一度チェックしてみてください!

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  • この記事を書いた人

ちえほん

元携帯電話販売スタッフで、現在はスマホ関連のブログとYouTube(登録者数10万人超)を運営中。当サイトのコンテンツは、全てちえほんが校正・監修しています。また、国内メディアへの寄稿やYahoo!ニュースエキスパートクリエイターとしても活動中です。

*本ページ記載内容は、記事投稿・更新日時点のものです。価格・キャンペーン等の最新情報については、必ず各公式ページをご確認ください。

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